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カナダ・バンクーバーで、M/Mロマンスとか、BLとか

チャプター11 : アイヴァー発見 - 萌えどころと学びどころ『So This is Christmas/アドリアン・イングリッシュ(6)』

あぁ、もうアイヴァー生きて見つかってよかったーーー!なチャプター11です。
シリーズ最終巻なので、みんなで幸せになって欲しいですよね。

では、さっそく、始めましょう!

※日本語翻訳版は読んでいないので、各英文の翻訳部分は私の意訳です。間違ってたら教えてください!

どちらかが残るとしたら

“We can’t call out. One of us has to go.” I knew what he was saying. If somebody had to go, then somebody had to stay. And Jake, police academy trained, was the better driver and the person best equipped to get help fast. “I’ll stay.” I could see the relief in his eyes. And the worry.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)

(「電話が通じないから、どちらかが助けを呼びにいかないと。」彼が何を言わんとしてるか分かっていた。どちらかが助けを呼びに行けば、どちらかはここに残らなければならない。そして、ジェイクは警察学校でトレーニングを受けているから、僕より運転は上手いし、助けを呼ぶのも早い。「僕が残る。」彼の瞳に安堵の色が見えた。そして心配も。)

こういう描写に、通じ合っている2人の様子と、ジェイクのアドリアンを大事に思っている感が伝わってきますね。

この本を読みながら、正直なところ、私はアイヴァーが生きているとは思っていなかったので、かすかに呼吸をする状態で見つけた時には驚かされました。

ぜひ play doctor なシーンも見てみたい

...and a tan canvas bag which probably contained a first aid kit, and whitch I was not about to try and use. This guy had enough problems without me trying to play doctor.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)

(...おそらく救急セットの入った茶色いカンバス地のバッグ。もちろん使ってみる気はない。僕が医者さんごっこするには傷が深すぎる。)

2巻死者の囁きでジェイクが撃たれた時に、アドリアンが「I don't want to play doctor with you.」みたに言ってるシーンがありましたよね。
あんな緊急の時に、ジョークが言えるアドリアンに吹き出してしまった思い出。

about to
まさに~しようとしている

未来を示す言い方のひとつ be about to は 「かなり近い未来、今まさに〜するところ」 と言いたい時に使います。
日常会話でよく使うので、覚えておいて損はないかと。

現在形で

例えば仕事が終わった時、パートナーにメッセージを送る時。

I'm about to leave the office.

(今まさにオフィスを出るところだよ。)

過去形で

例えば、友人に電話をかけようとしていた時に、その相手から着信があった時。

I was just about to call you.

(たった今、君に電話しようと思ってたんだ。)

引きずるボーイスカウトネタ

Here was a salutary lesson about keeping emergency supplies in your car. My emergency supplies consisted of a sweatshirt, a flashlight, a bottle of Evian, and a four-year-old Kind bar. Granted, I’d never been a Boy Scout.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)

(これぞ緊急物資をを車に乗せておくべきだ、といういい勉強になった。僕のはスウェットシャツ、フラッシュライト、エビアン1本、4年もののカインドバーだ。そうさ、僕はボーイスカウトに行ったことがない。)

salutary
有益な

正直、日本にいるとボーイスカウト行ったことない人の方が多いと思うので、あまりこの感覚はないんですが、北米だと「男の子はボーイスカウトに行くもの」という常識があるのかな。
2巻で彼らが話していた「アドリアンはボーイスカウトに行ったことが無く、代わりにバレエのレッスンは受けていた」のくだり。
引きずりますね。

ちなみに、カナダにももちろんボーイスカウトはあって、私のパートナーも子供の頃に行っていたらしいんですが、カナダですからね、真冬の雪の中で寝袋で寝るキャンプ訓練とかの話を聞いていると、絶対に行きたくなくなります。

それから、カナダのボーイスカウト中でも年少の子達のことを「ビーバー」と呼ぶんですが、それを知らなかった頃。
パートナーがいきなり「When I was a Beaver...」と話出した時に、「あなたビーバーだったの?!」驚きのリアクションをとってしまいました。
※ビーバーはカナダの国獣です。

Why The Heck Is The Beaver One Of Our National Symbols?

手の冷たさと気温の低さ

He never moved. In fact, I couldn’t tell if he was still breathing. I picked up his hand, and it was cold. **Granted**, it was cold out.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)

(アイヴァーはぴくりとも動かなかった。正直なところ、彼がまだ息をしているのかさえ分からなかった。彼の手を取ると、その手は冷たかった。確かに寒いんだけど、それにしても冷たかった。)

granted
確かに

この it was cold の繰り返し。
最初の it was cold は「アイヴァーの手の冷たさ」で、2つ目は最後に out がついているので「気温が低い、寒い」ってことですね。

granted は「確かに〇〇だけど、実はそうではない」のように部分的には同意するけれど、全体でみると同意しない場合に使われます。
ここでは省略されてますが。
日本語だと「寒い」と「冷たい」が別の単語なので、同じような雰囲気の文章にはならないですね。

最初に読んだ時に、cold out で「気を失っている」という意味もあるので、それかと思ったんですが、主語が it なので違いますね。
文脈的にも気温の方じゃないと話が合わないですし。

ジェイクがいたから生きられた

This poor bastard. To wind up with me at his deathbed? Jesus. I’d had Jake. That had been one heck of a consolation prize. It had also been the reason I’d decided to live.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)

可哀想な奴。死に際に一緒にいるのが僕?ジーザス。僕にはジェイクがいた。それは素晴らしい残念賞だったけど、同時に、僕がこの世に留まった理由でもある。

wind up with
~で締めくくる、結果として~になる
heck of a ~
素晴らしい、すごい
consolation prize
残念賞

consolation prize って直訳すると残念賞なんだけど、「何かに負けたからもらえたもの(本当に欲しいものではない)」って感じで使われます。
例えば、付き合ってほしくて告白したら、お友達でいましょうって言われたとき。この場合、「恋人」という first prize はダメだったけど「友達」という consolation prize を手に入れてますね。まぁ、完全に皮肉だけど。

アドリアンは撃たれたからこそ、ジェイクをもらえたわけだけど。one heck of a consolation prize(素晴らしい残念賞)って言ってますが、この素晴らしいはいつもの彼の皮肉だと思われる。

それにしても、あの船の上でアドリアンが死んだ可能性も0ではなかったと思うと、改めてこちらまで生きた心地がしませんね。   そんなことが起きたら、むしろジェイクはどうなってしまうのか、想像するだけでゾッとします。

そして、やっと、やっと、ジェイクが救急隊員と共に戻ってきた時には、アドリアンに感情移入している私まで、ちょっと泣きそうな気分に。

思い出の場所で、二人きりで新年を過ごせたら

Yes. Perfect. The perfect way to start the New Year. In the place where I had first acknowledged that I loved Jake. And had suspected he even cared for me too. A couple of days of peace and quiet. Just me and Jake and a healthy distance from everyone else’s problems.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)

うん、完璧だ。新年を迎えるのに最高のプランだ。僕が初めてジェイクへの愛に気付いた場所。そして、おそらくジェイクも同じように僕を思ってくれているんじゃないかと感じた場所。2、3日間の平穏と静寂。他人の問題から遠く離れて、僕とジェイクだけ。

今回はケビンが再登場しているせいもあってか、2巻を思い出すようなシーンが多く、もう一回読み返したくなっちゃいますね。

二人っきりで パインシャドウの牧場で休暇を過ごす様子など、短編で出たら嬉しいのになぁ。

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ジーナ

鞭が似合うとか、壇蜜に似てるとか言われる、M/Mロマンス小説とBLマンガ愛好家。
カナダ、バンクーバー在住。
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