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チャプター4 : パブでミーティング - 萌えどころと学びどころ『So This is Christmas/アドリアン・イングリッシュ(6)』

So This is Christmas アドリアン・イングリッシュ (モノクローム・ロマンス文庫)

 

今回ピックアップしたのは、どれも「萌える」というより、使われている単語は簡単で知ってるんだけど、今一つ意味が分かりづらい、みたいなものばかりになりました。
どれもネイティブの日常会話でよく使われるので、教科書で勉強した人にとっては、留学してみて初めて遭遇して「?」となるような表現だったりします。

 

 

では、さっそく、始めましょう!

 

※日本語翻訳版は読んでいないので、各英文の翻訳部分は私の意訳です。間違ってたら教えてください!

 

パブで待ち合わせ

“Jake’s running late. He’ll be here shortly. How was your day?”

Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries Book 6) (English Edition)

(「ジェイクは少し遅れるよ、すぐに来るとは思うけど。どうだった、今日?」)

 

running late

予定より遅れる

 

待ち合わせで相手が遅れる時によく目にするこの表現。
He'll be late. とどう違うんだろう?と疑問に思っていたので、パートナーに尋ねてみました。

 

英語ネイティブの彼曰く「どっちも一緒!」とのこと。
「たぶん、I'm running late. の方が、急いで向かってるっぽいんじゃないかな?」ぐらいで、あまり深く考えなくてよかったみたいです。

 

 

ジェイクのアドリアンのことが可愛くて仕方がない感

Jake’s big hands landed lightly on my shoulders, steadying me—how was it that you could tell someone was amused by the feel of their hands?—as he dropped a quick kiss on the back of my neck.

Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries Book 6) (English Edition)

(ジェイクの大きな手が僕の肩に降りてきて、支えながら、― 手の感触から、誰かさんが面白がっているのが分かるっていうのは、どうなんだ? ― 僕のうなじに軽いキスを落とした。)

 

you can tell

分かる

 

伝えることができる=分かる、察せる、ということですね。日常会話でよく使います。

 

このシーン見て、友達が近くに居ようと、普通にキスする文化だよな、と改めて。
パーティとかで自分がキスするのも、友人カップルがキスしてるのも、もう慣れて何とも思いませんが、パートナーと日本に帰った時だけは、「お願いだから控えてくれ、視線が痛いんだ…!」という気分になります。

 

 

言語間の差異

“Iz cool,” I said to Jake.

Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries Book 6) (English Edition)

(僕はジェイクに「大丈夫だよ」と言った。)

 

Iz

It's

 

この「cool」の使い方について、たまたま先日、パートナーと話し合う機会がありました。彼は日本語を勉強中で、私は英語を勉強中なので、言語間の差異について、というトピックは非常に楽しい。

 

英語での「cool」の使い道はたくさんあって、

  • 冷たい ←温度の冷たさと、態度の冷たさ
  • 冷静な
  • かっこいい
  • 何ともない、大丈夫 ←今回、アドリアンが使った例
  • (返事として)Great ←電話でよく使う

などなど。

 

で、逆に「cool」を辞書で調べると、日本語では「かっこいい」と出るんですが、英語の「cool」を使った例文全てを「かっこいい」では表せないですよね。
上のリストを見てもらえば分かるように、日本語の場合は、それぞれのシチュエーションにあった言葉を使う必要がある。

 

英語を勉強し始めると、このように完全にイコールではない単語によく遭遇します。
例えば、「Fish」の意味は「魚」ですが、完全にイコールではない。
文化も言語も違うので当たり前と言えばそうなんですが、英日辞書だけを使っていると、そのあたりの感覚を見落としがちだったりします。

 

 

よく耳にするけどよく語源を知らない表現

“I’m sure you’re right,” Jake said. The words were neutral, but his too-polite tone sounded like, What you know means jack.

Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries Book 6) (English Edition)

(「きっとそうだね。」と、ジェイクが言った。その言葉は自然だったけど、彼の丁寧すぎる言い方は、まるで「お前に何が分かるんだ」とでも言っているようだった。)

 

jack shit = nothing

スタンドアップコメディ等を見ていると、たまに耳にする表現だったんですが、改めて意味や語源を調べてみました。

 

 

そもそも Jack って誰だよ?って感じだったのですが、2通りの考えを見つけたので、どちらも載せておきますね。

 

① Jack = man, ordinary people

もともと男性の名前である「Jack」が、昔はとてもよくある名前だったので、
Jack = 一般男性
ということみたい。

 

確かに、よく考えたら lumberjack(木こり)という単語がありますね。

 

そして、昔の「一般男性」は、今ほどきちんとした教育を受けていないので、知識レベルが低い。

 

さらに、shit を付けて強調することで、知識レベルがさらに低い =nothing(ゼロ)と言うことみたいです。

 

② Jack = smaller

jack-bowl, jack-brick, jack-fish みたいに、名詞の前に jack を付けると
Jack = 通常サイズより小さい
という意味があるそうです。

 

そして、shit はご存知の通りうんこなので、価値がないもの。

 

つまり、価値がないうんこより、さらに価値が低い =nothing(ゼロ)ってことかな?

 

このフレーズの使い方はこんな感じ↓

You don't know jack shit about me.
= You don't know anything about me.
(あなたは私のことを何も知らない)

 

そこで、今回アドリアンが使った言い方は shit を省いてあるんですが、 shit を省くと少し丁寧というか、上品?な言い方になります。

 

直訳すると、

What you know means jack (shit).
=What you know means nothing.
(あなたが知っていることは、ゼロを意味する)

つまり「お前は何も知らないだろ」ということですね。

 

サクっと Wikipedia か何かに明快な説明があるかと思って、何気なくインターネットの大海原に飛び出してみたら、ネイティブスピーカーもよく分からず使っているようで、なかなか航海から帰ってこれませんでした。

 

パートナーに聞いても、「そういう、どこから来たのか分からないけど、昔からみんな使ってる表現は、英語にいっぱいあるからねー」とのこと。

 

まぁ、おかげでもう忘れませんね。

 

 

ブルータス、お前もか?

Jake looked at me and shook his head. It was kind of an Et tu, Brute? look.

Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries Book 6) (English Edition)

(ジェイクは僕を見て首をふった。それは「ブルータス、お前もか?」とでも言っているようだった。)

 

Et tu, Brute?

ブルータス、お前もか?

 

最初に読んだ時は「何だそれ?」と思って読み飛ばしていたんですが、ラテン語だったんですね。
ウィリアム・シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』の中の有名な台詞。

 

また、shake someone's head は日本語では「首を振る」と言うので、英語だと頭で日本語だと首なんだな、違うんだな、と思ったんですが、よく考えたら日本語の「首」って、頭自体も指しますよね、「生首」とか。だから一緒か。

 

次のチャプター5は、大好きなシーンが含まれているので楽しみです!

 

 

▼原書

So This is Christmas (The Adrien English Mysteries Book 6) (English Edition)

So This is Christmas (The Adrien English Mysteries Book 6) (English Edition)

 

▼日本語翻訳版

So This is Christmas アドリアン・イングリッシュ (モノクローム・ロマンス文庫)

So This is Christmas アドリアン・イングリッシュ (モノクローム・ロマンス文庫)